いつの間にか軒下や敷地内に出来ている蜂の巣、住人にとって危険で厄介なものです。巣が大きくなればなるほど、駆除にかかる危険度は高まり、労力、駆除費用等がかかります。最小限の被害にとどめるためには、やはり早期発見、早期の対処が重要といえると思います。そして、できたての巣の場合女王蜂が一匹が巣を作っている事が多いです。この状態でしたら業者に頼まなくても自分で駆除できる可能性があります。こちらでは、発見、見極め、駆除方法についてご紹介していきたいと思います。
できたての巣を発見するためには
できたての状態の蜂の巣を見つけるには、適切な時期に敷地内の見回りをする事が重要となります。今回は人の生活圏に巣を作る三種類の蜂の巣作りの時期について見ていきます。ミツバチは春から夏に分蜂を行います。分蜂とは、新しい女王蜂と半数の働き蜂を古い巣に残し、女王蜂と働き蜂が一緒に新しい巣に引っ越しをする巣別れの事です。アシナガバチは女王蜂が越冬から目覚め、4月~5月に巣作り、産卵を始めます。スズメバチの女王蜂も越冬を終え、4月~6月頃に巣作りを行います。従って、4月から初夏の頃を重点的に見回る事によってできはじめの巣を見つける事ができます。見回る場所は、軒下や庭木の茂った場所等蜂が好む場所を重点的に見ていくと良いでしょう。
できたての巣と作りかけの巣
発見した巣の状態の見極めについて見ていきます。ミツバチの場合は、分蜂で集団移動を行うため今回の例からは除外します。アシナガバチとスズメバチの場合、できたての時期は女王蜂が一匹で巣作りを行っています。この状態の巣は数㎝ほどの大きさしかなく、とても脆いです。また女王蜂も大人しく、攻撃性は低いので危険度は低いです。次に、できたての巣を経て作りかけの状態になった場合の巣について見ていきます。こちらは働き蜂が羽化しており、女王蜂と共に巣作りを行っている状態になります。大きさも20㎝を超えてきます。働き蜂が増える事に巣も大きくなり、攻撃性も高まります。それに伴い、危険度もできたての巣に比べてかなり高まります。安全の為にも、できたての巣なのか作りかけの巣なのか見極めて対処する必要があります。
できたての巣を駆除する方法
女王蜂が巣を作り始めたできたての巣の時期は、畳蜂一匹と小さな脆い巣しかありません。また、巣が出来て一か月ほどは、女王蜂と働き蜂の幼虫しかいません。この時期でしたら、比較的に簡単に駆除を行う事が出来るといえます。まず、駆除を行う前に防護服を着領します。防護服がない場合は、蜂の針が刺さらないように厚めの作業着や軍手などをで肌を守ります。次に、蜂用のエアゾール式の殺虫剤を用意して巣に吹きかけます。この時女王蜂がいるのを確認して、女王蜂と巣に殺虫剤を吹きかけます。そして、女王蜂が巣から出て行ったのを確認して巣を壊します。壊した巣はビニール等に入れて処理します。大人しい時期の女王蜂ですが、毒針はありますので十分に安全を心がける必要があります。
まとめ
できたての巣の状態でしたら、比較的簡単に駆除できるようです。それには蜂の巣作りの時期に合わせた見回りが、できたての巣の発見の決め手になります。そして、安全な駆除の為には巣の状態の見極めも重要です。できたての巣は女王蜂と幼虫のみの段階までです。この時期を過ぎると働き蜂が出てくるため、非常に危険になります。また、ミツバチは字女王蜂が一匹になる事がないので、できたての巣でも自分で駆除は難しいと思われます。できたての巣を過ぎた場合やミツバチの巣は無理せずに業者に依頼する事も考慮に入れた方が良さそうです。”